仙台空港の滑走路から東側に連なっている進入灯下周辺の菜の花畑は、「ナタネによる東北復興プロジェクト」の一環として、宮城県名取市北釜地区の約30ヘクタールの敷地に約3,000万本もある絶景の菜の花畑が広がり、仙台空港へ着陸する飛行機がその上を通過する迫力のある光景を楽しむ事ができます。
仙台空港 北釜地区の菜の花畑
北釜地区の菜の花畑とは?
宮城県名取市の北釜地区は仙台空港から東側の沿岸部に位置する集落で、2011年3月11日に発生した東日本大震災による大津波で全ての土地や民家などが流されて、住民56人が犠牲となってしまいました。
北釜地区は砂質の土壌でメロンなどの生産が盛んな地域でしたが、東日本大震災での被災を受けて、北釜地区の農家は農業を続ける事ができず離農してしまったそうです。
その被災農地を再興しようと立ち上げたのが「ナタネによる東北復興プロジェクト」で、塩害に強い「菜の花」を栽培する事によって養蜂業を育て、蜂蜜の採取や加工品開発をする事で東北復興につながるのではないかと始められたプロジェクトです。
仙台空港と菜の花畑
北釜地区は仙台空港の東側沿岸部一帯に位置しているため、その一部は仙台空港滑走路の延長線上にあります。ここでは菜の花畑の上空を低空で通過する飛行機と、黄色い絨毯を敷き詰めたかのような美しい風景を楽しむ事が出来るという事が知られ、春は航空ファンや家族連れの人々でとても賑わいます。
黄色い花々が美しい菜の花畑ですが、復興途中であるために立ち入り禁止の区域や交通量の多い道路沿いにあるので特にお子様は注意が必要です。また菜の花は栽培しているものであるため、傷つけたり踏みつけたりしないようにしなくてはなりませんので注意が必要です。
近隣には駐車場が無いのと大型の工事車両が通る道路となっている事もあり、路上駐車はできません。自家用車で来ても数台しか駐車できない可能性もあります。
菜の花畑の上空を通過して仙台空港に着陸するピーチ・アビエーションのエアバスA320。天気が良い日は蔵王連峰も見える美しい絶景も楽しめそうです。
菜の花畑の間には、航空灯火の一つである進入灯があり、滑走路を目指して一直線に並んでいます。飛行機は進入灯の上を通過して着陸するため、この付近で待っていれば菜の花畑の上空を低空で飛行する光景を見る事が出来ます。
菜の花の近くの地面にカメラを置いて飛行機を撮影した写真ですが、バリアングルモニターじゃない場合は勘で飛行機が通過するポイントを見極めなくてはならず、手持ちのNikon D7500では難易度が高かったです。3回ぐらい撮影してそのうちの1枚がこれでした。
運が良ければこのような夕焼けを目指して飛行機が着陸していくような美しい風景も撮影が可能でしたが、2018年以降は道路のかさ上げ工事のため、菜の花畑は無くなりました。
仙台空港 菜の花ポイント 所在地や交通アクセス情報
所在地 | 東北地方/宮城県名取市下増田台林 |
時間 | 24時間 |
駐車場 | 無し |
交通アクセス | 仙台空港アクセス線 仙台空港駅から徒歩16分 |
マップコード | 21 202 748*76 |
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