富谷宿しんまちめぐり|江戸時代に栄えた宿場町の名残を残す街巡り|宮城県富谷市

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿

江戸時代の五街道の一つである奥州街道72番目の宿場町として栄えた富谷宿。その面影を残している宮城県富谷市しんまち地区では旧家が立ち並ぶ街並みを散策する「しんまちめぐり」が楽しめます。

奥州街道 富谷宿の名残を残すしんまちめぐり

江戸時代の五街道の一つ 奥州街道と富谷宿

江戸時代の五街道の資料(富谷市民俗ギャラリー)
写真:富谷市民俗ギャラリー

五街道とは、江戸時代に徳川家康が全国支配のために江戸日本橋から各地を結ぶ5つの街道を整備したのが始まりで、総延長は約1575kmにも達します。
その一つである奥州道中は江戸日本橋を起点として、下野国宇都宮(現在の栃木県宇都宮市)までは日光街道と共用し、その先の陸羽街道・仙台道・松前道・外が浜道が奥州街道と呼ばれていました。
奥州街道の各所には宿場が設けられ、1601年(慶長5年)に仙台藩主 伊達政宗が仙台城や城下町の建設を始めると奥州街道は仙台城下町を通る事になり、仙台以北から現・大和町の吉岡宿までの距離が遠くなった事から、伊達政宗の命によって新たに富谷新町宿を開設する事が決まり、奥州街道72番目の宿場町として発足したのが始まりです。

富谷宿の面影を残すしんまちめぐり

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 しんまちめぐり
こちらが、しんまちめぐり専用駐車場に設置されているしんまちめぐりの案内地図ですが、おススメの散策コースも表記されています。
ここでは、民俗ギャラリーが最後の方に記載されていますが、富谷の歴史を民俗ギャラリーで学んでから、しんまちめぐりをした方がより楽しめるのではないかと感じました。

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 しんまち通り
一直線に続くしんまち通りが、かつて奥州街道の富谷宿として栄えていた通りになり、片道約600mの区間に内ケ崎酒造店や脇本陣跡など歴史に名を残す歴史的建造物が現在も立ち並んでいます。

しんまちめぐり駐車場隣にある内ケ崎家別邸

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 内ケ崎家別邸
内ケ崎総本家の分家にあたる内ケ崎文之助によって造られた回遊式庭園のある邸宅で桜や楓など四季の景色を楽しめるとの事ですが、一般には公開されていないようです。
すごく興味深い場所なので一度はこの目で見てみたいですね・・。

富谷の歴史を知る 富谷市民俗ギャラリー

富谷市まちづくり産業交流プラザ「TOMI+」 富谷市民俗ギャラリー
富谷市民俗ギャラリーは、2018年7月にオープンした富谷市まちづくり交流プラザ「TOMI+」の3階にある施設で、富谷市の歴史を知る事ができる貴重な資料や市内60ヵ所の遺跡から出土した埋蔵文化財を展示しています。

御座の間が現存している脇本陣跡

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 脇本陣跡
本陣に次ぐ格式を持つ脇本陣跡は一見すると何があるのかわからないのですが、明治時代に明治天皇が御小休されたとされる場所で、江戸時代末期に建てられた御座の間も現存しているそうです。

ノスタルジックな雰囲気も感じられる冨谷宿

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿
富谷宿は14年(1843年)創業の「佐忠」さんが明治時代に呉服屋として建てた土蔵を改修して、しんまち地区の歴史が残る資料館や地場産品の販売所として開店しました。

内ケ崎酒造店(本陣跡)

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 内ケ崎酒造店
参勤交代で大名の宿泊所であった本陣跡である内ケ崎酒造店。1618年に吉岡黒川氏の家老だった初代内ケ崎筑後が仙台藩主伊達政宗に富谷宿の開設を命じられ、1661年には二代目の内ケ崎作右衛門が、仙台藩主から酒の醸造を許され、内ケ崎酒造店を創業します。
宮城県内の酒造店では最古の伝統と歴史を誇り、仙台藩主10代伊達斉宗に献酒すると後に仙台藩を代表する酒造店として成長します。
門の上には、新酒が出来た事を知らせる杉玉が吊るされていました。

富ヶ岡公園に至る恋路の坂

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 恋路の坂
歌人の原阿佐緒とアインシュタインの弟子である石原純博士が恋に落ちたと言われる富ヶ岡公園に向かう坂道を、恋路の坂と呼ばれるようになりました。
響きはとてもいいのですが、石原純博士は妻子持ちでありながらも恋に落ちてしまい大学を辞職する程のスキャンダルであったとか(^^;

坂の途中には江戸時代から大正末期まで盛んだった富谷茶を栽培している茶畑もあり、半世紀近く途絶えていた富谷茶の復活を賭けたプロジェクトも始動しています。

富谷宿入口にある熊野神社

宮城県富谷市 奥州街道 富谷宿 熊野神社
宿場町である富谷宿を開設した際に、現在地よりも東側にあった熊野神社を伊達政宗の命によって宿場町への入り口に移設したとされているため、本来の宿場町への入り口はこちら側であったとされています。
神社であるのに鐘突き堂がある事を不思議に感じたのですが、熊野信仰は神と仏を一体と捉える神仏習合信仰が成立しているので、このような形になっているそうです。

時間の都合で全ては回れませんでしたが、江戸時代から続く歴史が詰まった富谷宿のしんまちめぐりに富谷市民俗資料館と併せて一度は訪れてみてはいかがでしょう?

しんまちめぐり 場所・駐車場情報

所在地 東北地方|宮城県富谷市富谷新町一帯
時間 8:30~17:00
料金 無料
富谷市民俗ギャラリーは富谷市民無料
市外の方は大人・一般100円 高校生50円 小学生・中学生は無料
駐車場 しんまちめぐり専用駐車場
交通アクセス 東北自動車道 泉IC・大和ICから車で10分
仙台北部道路 富谷ICから車で5分
マップコード 110 511 478*30(しんまち通り)
110 512 456*65(しんまち巡り駐車場)
関連ウェブサイト 富谷しんまちプロジェクト

※本記事の情報は取材時点のものであり、情報の正確性を保証するものではございません。最新の情報は公式ホームページ等でご確認下さい。
また、本記事に記載されている写真や本文の無断転載・無断使用を禁止いたします。

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